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大会長あいさつ

第37回東北救急医学会総会・学術集会、第33回救急医学会東北地方会を、2023年6月24日に開催することとなりました。

本学術集会はテーマを「東北からの提言」~東北だからできること~としました。救急医療は地域に密着したものであり、病院の数や形態、医師の構成、住民の年齢層などに応じてその地域ならではのシステムで救急医療を行っていく必要があります。青森県では病院の集約が進み、救急受入病院が減って救急患者が集中する流れとなっています。コロナ感染症は救急医療にもいろいろな問題を投げかけてきましたが、いよいよ2類から5類に分類されることが決まりました。これまでの診療過程で各地域特有のいろいろな対応策がとられたと思います。その結果、人口の高齢化、人口減少、働き方改革など種々の問題をその地域なりの方策で対応してく基礎ができたのではないでしょうか?今回の学術集会を、今後我々が抱えていく地方ならではの種々の問題に対して、解決していく方法をこちらから発信する、そういったチャンスにしたいと思います。

 もう一点今回目標としていることがあります。学会の経費を学会の本部ならびに東北支部からの補助金と参加者からの参加費で賄っていきたいという目標です。関係各企業からの広告や共催金をなるべく集めずに頑張ってみたいと思っております。そのため、学会の開催を感染状況に左右されないWeb開催とし、ポスターやプログラムはダウンロードのみとしました。皆様には各自でポスターをダウンロードして、関係各位の皆様が目に触れるように掲示いただければ幸いです。

 今回学生、研修医セッションを開催させて頂きます。学生、研修医の内から救急に興味を持つ人たちを繋ぎとめて、救急専門医を志していただきたい、というのが趣旨であります。7名の方に学会の学生・研修医セッションで発表していただき、各県の評議員2名による審査のうえ優秀演題者に賞品を送りたいと思っております。その他の特別セッションテーマは、①地域の救急システムを東北から発信する。②5類変更後のコロナ診療の世界―我々はこのように対応している(対応する)―。③平成6年度開始の働き方改革にどう対応するのか。としました。看護師中心のセッションとして①認定・特定・専門・診療看護師の救急診療における役割、実際。救命士中心のセッションとして①何故人口は減少しているのに右肩上がりに救急搬送件数は増えるのか、これに対する対応方法は?を用意しました。皆様からの多数の演題応募をお待ちしております。

弘前大学大学院医学研究科 救急災害医学講座 教授
弘前大学医学部附属病院 高度救命救急センター センター長
花田 裕之